FARMERS CAFE TOKYO Blog

パプアニューギニア政府公認のカフェブログ

コーヒーについて〜ロブスタⅡ

コーヒーの焙煎はマレーシアで学びました。実技的な事は海外の(特に田舎)が優れてます。なぜなら何も無い所では全て自分で工夫し5感で考え何でも作らなければならないからです。日本にコーヒー産地は無いので私はマレーシアで焙煎と焙煎機の製造と工作、コーヒー栽培や選定を学びました。日本の自家焙煎コーヒー店の様な立派なロースターなんてもちろんありません。自転車の部品などが丁度良くそして雑品に溢れてるので自作します。当時はデカイドラム缶の焙煎機で大量に焙煎し販売してました。販売価格は1KG150円程ですからそれ程文句も無く市場でそこそこ売れてました。またロブは生豆も安く焙煎修業には最適でした。東南アジアで国民に飲まれてる殆どのコーヒーはこのロブスタ種で、マレーシアやインドネシア、フォリピン、ベトナムなどロブスタのコーヒーでも高価だから、麦やトウモロコシや砂糖、マーガリンを混ぜて焙煎するコーヒーが普通(慣れるとそれが旨い)100%コーヒー豆は高級品です。誰も飲みませんし好みません。日本のそれと違うコンデンスミルクが入った甘いコーヒーが大好きなんです。そんな訳で冬の農閑期は数年マレーシアで焙煎、研究、焙煎、研究の繰り返しロブスタから学びました。

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コーヒーについて〜アラビカ

ロブスタ、リベリカ。やっとアラビカまで来ました。コーヒーの三大品種と云われる、ロブスタ種、リベリカ種、アラビカ種。全て海外で焙煎していた日本人は少ないかと思います。解らないままロブスタから始まりリベリカ、日本で好まれるアラビカまで18年間海外でコーヒーに関わって来ました。日本のお客様に美味しいと云われるコーヒーはアラビカです。その中でもレギュラーコーヒーを提供する事です。海外ではそれぞれ日本と飲み方好みが違うからです。そして一番大事な事が2つあります。それは良い「生豆」と「鮮度」です。良い生豆で80%、そして焙煎後の鮮度が20%。両方良ければ美味しいコーヒーを100%提供出来るでしょう。パプアニューギニアのコーヒーポテンシャルは高いですがとても入手がとても困難です。実はFARMERS CAFE TOKYOで提供しているミリンベイはジャマイカのアラビカTipicaであの高価なブルーマウンテンと同じです。ゴロカ産のブルボンは毎年パプアでトップ3以内にランキングします。そして私達は毎日未熟豆や欠点豆を焙煎前後でチェックし手選別する事で更に美味しいコーヒーを提供しています。

写真:妻とシャーロット(現地カフェ代表)倉庫内で品質管理状況確認中。

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コーヒーについて〜Liberica

2011年にマレーシアで会社を起した時、リベリカ種コーヒーを扱ってました。原種リベリカは写真の様にバラバラで揃っていませんが、今では品種改良されたエクセルサなどはかなり粒も揃ってます。NYコーヒー取引所ではアラビア種、ロブスタ種を取扱いますが、このリベリカだけは扱いません。形や色が不揃いで高木になり収穫が困難、選定しすぎると収量が減る。生産者や業者も嫌うリベリカ。それが「世界で1%も流通しない幻のコーヒー」と云われる所以です。特に東南アジア地域(マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム)で栽培されてますがシェードツリーに使われたり、台木にされたり、一般の消費者が出会う機会はまずありません。ココ数年変化がありフィリピンのキリスト教会が中心になり生産を増やしています。フィリピンでは「Barako」(英語で強い、Strong)と呼ばれ好まれスーパーで色々な製品となり売られています。ラテンの血を引く人が多いのかエスプレソが合うコーヒーなのか?パンチが効いたストロングなバラコ。機会があれば是非試して下さい。

写真:サイズ形、色がバラバラなリベリカ

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コーヒーについて~robusuta~

 小学校の頃(40年以上前の話)お年玉でノリタケのサイフォンを買ってドリップを楽しむ変な小学生でした。「旨いコーヒーの味」がどうしても知りたくてコーヒー豆を買ってはアルコールランプの火遊び兼ねドリップしてました。ボコボコとお湯が上がり、コーヒーの粉と混ざり合いを見たり、良い匂いを嗅いだり、当時はレコードを聞きながらだったり漫画読みながら、周りに馳走したり楽しんでいました。その後成人し農家を継いだので、まさか今、東京でコーヒー屋を経営する(妻がオーナー)なんてその頃夢にも思いません。なぜ農家の私がコーヒーに関係していったのだろ?と、不思議に思う方々が多いので、そして自分史的にもコーヒーについて書き記していこうと思います。まずは最初のキッカケとなった「ロブスタ種」についてです。それは 23歳で農家を継いで10年くらい経った頃でした。北海道の農業は半年冬でお休みなので地元の農家達は皆、除雪車やタクシーなど運転系の仕事をしてました。自分も冬はタクシー運転手でした。借金で離農する農家も多い時代で「冬でも頑張って働いて経営の足しにしなければ成らない」雰囲気で本当に暗いトンネルの中にいる様な状態でした。そんな中従兄弟が30代半ばで死んでしまいます。彼の分も「思いっきり生きてやろう」と、「一生は一回きり、長い農閑期は世界を見よう」っと、農業ボランティアをボルネオのコーヒー農園と2000年から関わる事になりました。その農園のコーヒー品種がロブスタ種でした。ロブスタは日本で飲むアラビカのそれとは何かが違います。コーヒ好きな人に飲んでもらった時「お茶で云うならほうじ茶」と云われた事があります。地元の有名なコーヒー経営者に試飲して頂いて始めてロブスタ種は日本のレギュラーコーヒーと違う、ブレンドやアイスコーヒーで飲む、インスタントコーヒーの原料にするのだと知りました。それからコーヒーについて勉強を始めました。再びコーヒーにハマった19年前の事でした。

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スィーツについて

コーヒーに合うスィーツを地元北海道産の蕎麦、小豆や金時豆、カボチャ🎃など使いタルト🥧にしてます。

価格も優しい¥150(税別)です。

生産〜加工〜販売まで生産者がする事、添加物(ベーキングパウダーだけ)を使わないようにする事で身体にも優しい味になります。f:id:gto-san:20190120182306j:image